【人生において最高の作品】記憶を消してもう一度読みたいおすすめなろう小説7選

この作品をまだ読んだことがない人が本当にうらやましい!
どうも、道楽さんです!
皆さまは「なろう小説」と呼ばれるものをご存じでしょうか。なろう小説とは「小説家になろう」という日本最大級の投稿型小説サイトから生まれた作品の総称です。
その最大の特徴は「誰でも、自由」に小説を投稿することができ、なおかつ「無料」で投稿された小説を読むことができるのです。その自由さから、このサイトからは多くの「小説家」が生まれています。
なろう小説生まれの有名作品
- 「転生したらスライムだった件」
- 「Re:ゼロから始める異世界生活」
- 「君の膵臓をたべたい」
今回はそんな「なろう小説」を長年読んできた、筆者の「記憶を消してもう一度読みたい作品」を7つ紹介したいと思います!(後半の作品ほどおすすめ度が高いです)
1.『信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略』
1作品目は『信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略』です。
この作品はなろう小説を読み始めたばかりの方には、世界観やキャラクターに癖がなく読みやすいためおすすめです。

© OVERLAP,inc All Rights reserved/大崎アイル/Tam-U
高校生の高月マコトは、クラスメイトたちと一緒に異世界へ召喚されます。
しかし、ほかのクラスメイトが勇者級の強力な能力を与えられる中、マコトだけは地味で弱い水魔法しか使えず、ほとんど“ハズレ扱い”の状態でスタート。
そんな彼の前に現れたのが、信者がひとりもいない不遇の女神・ノア。
マコトが唯一の信者となることで女神の加護を授けてくれるというが、その女神は何かを隠しているらしく…
最初は“最弱”に見えた主人公が、仲間との出会い、迷宮攻略、強敵との戦いを経て少しずつ成長し、やがて世界の大きな運命に関わっていく。
そして女神・ノアの願いとは――
- 作者:大崎アイル
- ジャンル:異世界ファンタジー
- 文字数:1,901,931文字
- Web版:本編完結済み、書籍版:現行12巻~
- 書籍化 / コミカライズ / アニメ化決定
作品の魅力
この作品の魅力は「異世界転移」、「主人公不遇」、「女神様からの能力」といったようなもはや見飽きたような設定が多く含まれているにもかかわらず、何度も読むことができるほど面白いということです。
さらに主人公の「高月マコト」も特に大きな特徴を持っているキャラクターではありません。極度のゲーム脳なだけであとは普通の少年といった印象でした。しかし、話が進むにつれてなぜか主人公の行動に目を離せなくなるのです。
そしてなんといっても、この作品において最も重要な存在である「女神・ノア」さまです。はじめは主人公のただのガイド役といったポジションでしたが、物語のクライマックスに近づくにつれてその存在の重要度は跳ね上がります。
そして明かされる「女神・ノア」の願いとは――
- 何度も読みたくなる中毒性
- 主人公の謎の魅力に目が離せない
- 「女神・ノア」のミステリアスさとその「真実」について
また、この作品は「小説家になろう」でも十分楽しめますが、書籍化にあたって大幅に加筆されています。そのため気になった方は「書籍版」の方をおすすめします!
Web版:
「小説家になろう」|『信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略』
書籍版:
信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略|株式会社オーバーラップ
© OVERLAP,inc All Rights reserved/大崎アイル/Tam-U
2.『治癒魔法の間違った使い方~戦場を駆ける回復要員~』
2作品目は『治癒魔法の間違った使い方~戦場を駆ける回復要員~』です。
この作品はギャグとシリアスのバランスが丁度いいため、重すぎないファンタジーを見たいという方にとてもおすすめです。

©くろかた/MFブックス/「治癒魔法の間違った使い方」製作委員会
平凡な高校生・ウサトは、勇者召喚に巻き込まれて異世界へ転移。そこで「治癒魔法」の適性が判明しますが、それを聞きつけた周りの空気が凍ります。
「治癒魔法」の適性を聞きつけた救命団団長・ローズに拉致されたウサトは、「体を壊しては治す」というスパルタ訓練によって、常人離れした肉体と精神力を手に入れます。
こうして誕生したのは、「戦場を猛ダッシュで駆け抜け、敵を殴り飛ばして味方を回収・即治療する」という、誰も見たことのない回復要員。常識外れのヒーラーが仲間を助けるために戦場を爆走する、痛快コメディ&バトル物語です。
- 作者:くろかた
- ジャンル:異世界ファンタジー(コメディ)
- 文字数:3,272,232文字
- Web版:連載中、書籍版:現行13巻+2巻~
- 書籍化 / コミカライズ / アニメ化(2期制作決定)
作品の魅力
この作品の魅力は、ギャグとシリアスのバランスが絶妙なところです。ここまでバランスが取れた作品を筆者は初めて見ました。
基本的な世界観はシリアスな世界です。主人公たちが呼ばれたのも敵対種族との戦争のため(開始2、3話で説明される)という重い理由のため、ここまでギャグを保つことができるのはひとえに作者(くろかた先生)の手腕によるものでしょう。
また、そのギャグのテンポも非常によく、3百万字という長編作品にもかかわらず最新話に至るまで常に新鮮なコメディを提供していることに尊敬の念すら抱きます。さらにそのギャグの根幹を担っていると言っても過言ではない犬上鈴音(スズネ)には要注目です。
ギャグが中心の作品かと思いきや、物語の要所では少年マンガ顔負けの心が熱くなる展開が待っているため、その緩急によって飽きることなく熱中することができる作品です。
- ギャグとシリアスのバランス
- 魔法の発展の仕方が唯一無二
- 少年マンガ顔負けの心が熱くなる展開
この作品をアニメで見た方がいると思いますが、アニメで放送された部分はこの作品の面白さの根幹部分に全く触れていません。いわゆる物語のプロローグがアニメ1期にあたるため、その先からようやく「治癒魔法の間違った使い方」が始まります。
また、書籍版は途中までしか刊行されていないため、今の段階ではぜひ「小説家になろう」で読むことをおすすめします!
Web版:
「小説家になろう」|『治癒魔法の間違った使い方~戦場を駆ける回復要員~』
書籍版:
© KADOKAWA CORPORATION 2026
3.『精霊幻想記』
3作品目は『精霊幻想記』です。
この作品は筆者が読んだ作品の中で初めて熱中した作品であり、数年前に読んだにもかかわらず内容をほとんど覚えていたほど素晴らしい作品です。

©HOBBY JAPAN/北山結莉/Riv
スラム街で暮らす孤児の少年・リオは、ある日突然、交通事故で死んだ日本の大学生・天川春人の記憶を取り戻します。
剣と魔法の異世界で、リオとしての「母を殺した者への復讐心」と、春人としての「再会できなかった幼馴染への想い」が交錯。
覚醒した未知の強大な魔力を武器に、階級社会の理不尽や差別と戦いながら、自分の居場所を探して世界を旅する異世界転生ファンタジーです。
- 作者:北山結莉
- ジャンル:異世界ハイファンタジー
- 巻数:現行28巻~
- 「小説家になろう」からは2020年に取り下げ(現在HJ文庫より刊行:28巻~)
- 書籍化 / コミカライズ / アニメ化3期放送
作品の魅力
この作品の魅力は、重厚なファンタジーから織りなされる世界観の素晴らしさと、物語の当初から紡がれてきた人とのつながりが見事に調和していることです。
使い捨てのキャラクターなどいなくて、その人物が本当に生きているような錯覚を起こすほど深くまで作りこまれている作品です。主人公の幼少期からのつながりが最新刊においても作品の根幹と関わりがあることに、作者(北山結莉先生)は本当に丁寧に物語を紡いでいるのを感じます。
また、この作品を特徴としてあげたいのが「文章能力の高さ」と「文章の美しさ」です。本当にお手本のような文章を書かれている作品で、情景描写から心理描写、戦闘描写まで全くと言っていいほど欠点がありません。一人の素人ブロガーとして、北山結莉先生のことを本当に尊敬しております。
- 重厚なファンタジーから織りなされる世界観の素晴らしさ
- 物語当初からの人とのつながり
- 文章能力の高さと文章の美しさにより物語に入り込める
この作品をアニメで見た方もいるとは思いますが、筆者としては原作の小説を強くおすすめします。なぜなら、アニメも素晴らしい出来ではありましたが、この作品の最大の強みは「主人公やその周囲の心理描写」にあると思っているからです。
ただ、「小説家になろう」の方は2020年に取り下げをしているため、「書籍版」を読むことおすすめします。
書籍版:
©北山結莉・ホビージャパン/『精霊幻想記』製作委員会
4.『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』
4作品目は『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』です。
この作品は筆者が「小説家になろう」を読んで初めて涙を流した作品です。正直この作品で泣かされるとは思っていなかったため、心が動かされるような作品を読みたい人には非常におすすめです。

©三嶋与夢/マイクロマガジン社/モブせか製作委員会
剣と魔法の乙女ゲーム世界に転生した元社会人・リオン。そこは、女尊男卑が激しく、男は女性を養うための家畜同然に扱われる理不尽な世界でした。
田舎の貧乏男爵家の三男(モブ)として平穏な生活を望んでいたリオンですが、ふざけた縁談を押し付けられそうになります。
自身の運命を変えるため、前世のゲーム知識をフル活用して「旧人類の遺産(チートアイテム)」を入手。最強の力と相棒AIを手に入れ、ワガママな女子や自分勝手なイケメン攻略対象たちをざまぁしつつ、成り上がっていく異世界ファンタジーです。
- 作者:三嶋与夢
- ジャンル:ローファンタジー(乙女ゲー転生)
- 文字数:1,153,818文字
- Web版:完結済み、書籍版:現行13巻完結済み
- 書籍化 / コミカライズ / アニメ化2期制作決定
作品の魅力
この作品の魅力は、主人公の一貫したゲスさによる「ざまぁして」、「ざまぁされる」ことで読者のヘイトをコントロールしている点です。
基本的に世界観が「乙女ゲー」の世界なため、特定の人物に対する持ち上げ方が凄まじいです。その世界観の異常さに「旧人類の遺産(チートアイテム)」を持つ主人公がメスを入れていくというのがこの作品の面白いところです。
しかし、ひどい境遇により主人公も心がすさんでいるため周りがドン引きする方法で解決してしまいます。それにより事件が解決したころに主人公へ「ざまぁ」が返ってくることで主人公のゲスさが中和されるのです。(笑)
また、主人公のゲスさを中和する要素として相棒AIの「ルクシオン」がおり、非常に重要なキャラクターとなっています。この「リオン」と「ルクシオン」の関係性こそがこの作品最大の魅力と言っても過言ではありません。
ぜひこの2人の関係性を最後まで見届けてください。
- 主人公に対する読者のヘイトコントロール
- 主人公のゲスな解決の仕方
- 「リオン」と「ルクシオン」の関係性
この作品はアニメ1期がすでに放送していますが、作画の癖がとても強くお世辞にも良いとは言えない出来でした。それでもアニメの評価は高かったことから、この作品のシナリオが評価されたのは間違いないでしょう。さらに、2期からは制作会社が変わり、より原作に近い形となるため非常に期待しております。
また、この作品に関して筆者は「小説家になろう」の方をおすすめします。なぜならWeb版と書籍版で大幅に展開が異なるからです。
一言で説明するならば、「主人公の覚悟の決まり方」が違います。Web版より書籍版の方が表現がマイルドになっているため、この「リオン」というキャラクターの魅力が少し薄まっていると感じました。さらに、物語の締め方もWeb版の方が個人的には好みです。
そのため、この作品は「小説家になろう」で読むことをおすすめします!
Web版:
書籍版:
©三嶋与夢/マイクロマガジン社/モブせか製作委員会
5.『最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い ~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~』
5作品目は『最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い ~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~』です。
そしてここから先の3作品に関しては筆者の中で別格の作品のため、熱量が込もり文章が長くなってしまうことをご了承ください。(笑)

©KADOKAWA CORPORATION 2026/タンバ/夕薙
帝国で「優秀な弟に良いところを吸い取られた出涸らし」と蔑まれる第七皇子アルノルト。しかし彼にはとある秘密があった。
そう、彼の正体は大陸に5人しかいないSS級冒険者「シルバー」であり、古代魔法を操る最強の実力者だったのだ。 ただ、皇族が古代魔法を使うのは禁忌であるため表立って力を使うことができない。
激化する継承争いで殺される未来を回避するために、彼は無能を演じ続けて相手を欺くのだ。そして死の危険を避けるために双子の弟を皇帝にすべく、彼は今日も暗躍する。
しかし、その帝位争いには多くの陰謀が隠されていて…
- 作者:タンバ
- ジャンル:ハイファンタジー(内政物、戦記物)
- 文字数:2,654,803文字
- Web版:完結済み、書籍版:現行15巻~
- 書籍化 / コミカライズ / アニメ化決定
作品の魅力
この作品を読み終わったときの記憶を昨日のことのように思い出すことができます。それほど、読み終わったときの満足度の高さがほかの作品と比べて頭一つ抜けていました。
この作品の魅力は、「完成された世界観」と「緻密な物語構成」、そして「キャラクターの作りこみの深さ」です。一つずつ解説していきます。
1.「完成された世界観」
まず言いたいのは、これほど一つの世界として完成されている作品は極めて稀だということです。「大陸の成り立ち」、「国家間の関係性」、「帝国の歴史」などどれをとってもしっかりと作りこまれています。
作品内で起きる事件も唐突に起きるのではなく、過去の歴史からの軋轢による「必然性」のある事件ばかりです。
また、この作品には「勇者」が存在する(物語開始から数話で説明される)のですが、その強力な「勇者」という存在が一国家に所属している経緯などもしっかりと説明されるため、「作品全体の納得感」が強く、深く物語に没入することができます。
2.「緻密な物語構成」
この作品は大きく分けて3つのパート(序盤、中盤、終盤)に分けることができますが、物語の面白さが綺麗に「右肩上がり」していきます。筆者はここまで綺麗に右肩上がりしていく作品をほかに見たことがありません。
序盤ではこの作品のタイトルにもある「帝位争い」が中心で物語が展開されていき、中盤以降には大きな戦いに主人公たちは巻き込まれることになります。
そしてその過程で大小様々な伏線が張り巡らされていくのですが、物語のクライマックスにすべて回収してあのラストに繋げたという作者(タンバ先生)の構成力の高さには本当に「感服」しております。
また、後半に進めば進むほど読むのが止まらなくなり、読み終わった後になって物語を見返したら、「中盤だと思っていた場面が全然序盤だった」という現象を感じた方は他にもいるのではないでしょうか。
3.「キャラクターの作りこみの深さ」
そしてこの作品を語るうえで欠かせないのは「キャラクター」です。この作品を初めて読んだときに思ったことは、「文章から映像が頭に浮かんでくる」ということです。
各キャラクターの性格や会話があまりにも自然に描かれるため、本当にこの人物がこの世に存在するのではないかと感じるほどでした。その場限りのキャラクターというのが存在せず、各キャラクターそれぞれの人生を少ない描写の中から感じることができました。
それにより、そのキャラクターの感情がダイレクトに伝わってきて、作品に深く感情移入することができます。
最後に、この作品の根幹である「皇族(アードラーの一族)」こそが、この物語において非常に重要な役割を果たしています。この作品はハイファンタジー(内政、戦記物)ではありますが、「皇族(アードラーの一族)」の「家族愛」こそが最大の魅力だと筆者は感じております。
ぜひ、この壮大な「家族の物語」を最後まで見届けてください!
- 完成された世界観
- 緻密な物語構成
- キャラクターの作りこみの深さ
- 「皇族(アードラーの一族)」の魅力
この作品はよくある最強系とは違い、主人公(アルノルト)がとても魅力的で、「最強」なのに嫌味がなく、なおかつその力への「制限」がしっかりと描かれているため主人公の魅力を読者も理解することができ、常に先が気になる展開が描かれます。
そのほかにも、この作品は題名でとても損をしている作品の一つだと感じております(商業的には主流とはいえ)。ただ、題名からは想像つかないほど緻密で大切に作りこまれた作品だと感じているためぜひ多くの人に読んでいただきたいです。
この作品は「Web版」時点で文章が完成されており、「書籍版」となっても修正がほとんどなかったため、どちらで読んでも満足できると思います。
ただ、一部加筆されている部分があることや、単行本の表紙の絵が素晴らしいため筆者は「書籍版」をおすすめします!
Web版:
「小説家になろう」|『最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い ~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~』
書籍版:
©KADOKAWA CORPORATION 2026/タンバ/夕薙
6.『かくして少年は迷宮を駆ける ~勇者も魔王も神も殴る羽目になった凡庸なる少年の話~』
6作品目は『かくして少年は迷宮を駆ける ~勇者も魔王も神も殴る羽目になった凡庸なる少年の話~』です。
この作品はかなり最近読み終わった物語なのですが、この作品ほど「主人公」が魅力的な作品は他にないと感じたほどの素晴らしい作品です。

©KADOKAWA CORPORATION 2026/あかのまに/深遊
親が遺した莫大な借金により、最愛の妹を人質に取られた凡庸な少年・ウル。 妹を取り戻すための大金「金貨1000枚」を短期間で稼ぐため、彼は生存率の低い「迷宮探索」に身を投じる。
才能も力もない彼は、迷宮の奥底でとある「謎の少女・シズク」と出会う。性格が破綻しているが優秀な魔術師・シズクと手を組み、泥臭く、しかし着実に実績を積み上げていく。
「勇者」とは、「魔王」とは、そして「神」とは何なのか…
これは、「持たざる者」である少年が、理不尽な世界に抗い、勇者や魔王、果ては神々をも相手取り、その「意志の力」で全てをねじ伏せていく下克上の物語。
- 作者:あかのまに
- ジャンル:ハイファンタジー
- 文字数:3,297,069文字
- Web版:完結済み、書籍版:現行4巻~
- 書籍化
作品の魅力
正直、この物語が筆者の中の「人生最高の作品」にランクインするとは物語開始時点では全く思いませんでした。なぜなら、この物語を読んでいた当初は全くと言っていいほど知名度がなく、書籍化もされていなかったからです。
そんな時、ふと見つけたこの作品を読み終わった瞬間、この作品は「もっと多くの人に読んでもらうべき作品だ」という思いがあふれ出てきました。このブログを書き始めたのもこの作品がきっかけです。
以下、この作品の魅力を解説していきます。
この作品の魅力は、「物語の1話時点から考えられていた世界観と設定」、「個性豊かすぎる仲間たち」、そして「主人公・ウル」だと考えています。
1.「物語の1話時点から考えられていた世界観と設定」
この作品を読んでいるときに感じたのは「作者は1話の時点から物語の着地点を決めていたのではないか」ということです。なぜそう感じるかというと、物語開始当初から何気なく描かれていた描写や設定が物語のクライマックスに綺麗に収束し、伏線がすべて回収されるからです。
その何気ない描写や設定が作品の世界観と見事に調和し、あの素晴らしいラストに繋がっていくことに作者(あかのまに先生)は本当に頭がおかしい(いい意味で)と思ってしまいました。
この構成力の高さは1話から話が考えられていたことで有名な「進撃の巨人」を彷彿とさせるほどです。
筆者は読了後に再度読み返すことをおすすめします!
2.「個性豊かすぎる仲間たち」
主人公・ウルには多くの仲間ができるのですが、その仲間が本当に個性豊かで見ていて飽きず、この作品の魅力として感じている方も多いと思います。
参考までにご紹介したいと思います。
- 聖女の面した悪女
- 聖人すぎる異常者
- 金貨10枚で売られた妹
- 陽気な死人
- 魔法陣狂いのやべー女
- ワンワン系女王
このようにほかの作品では見たことがないような非常に個性豊かな仲間たちに囲まれています。中には「こんな奴らが仲間で大丈夫か?」と思った方もいると思いますが、筆者も書いていて「そういえばまともな奴一人もいないな」と思いながら紹介しておりますのでご安心ください。
そしてこの個性豊かな仲間たちを率いているのがこの後ご紹介する「主人公・ウル」です。この才能も力もなく、平凡な主人公が個性豊かな仲間たちを率いていることから、主人公の異常性の片鱗を感じ取ることができるでしょう。
3.「主人公・ウル」
最後にこの作品最大の魅力である、「主人公・ウル」についてです。前述した、物語開始時点でこの作品が「人生において最高の作品」にランクインするとは思わなかった理由にも繋がってきます。
物語開始当初の主人公は本当に平凡なキャラクターでした。妹のためにお金を稼ぐ必要があるからダンジョンに潜り、普通に死にかける。どこにでもいる普通の善良な主人公です。
しかし、ある事件が起こることで主人公は変わります。そして物語の最後まで「主人公・ウル」の根幹となる重要な感情を思い出すのです。
この物語の転換点から、一見すると平凡な「ウル」がほかのどんなキャラクターよりも強烈な存在感を発揮しだします。
そしてこの主人公だからこそ、あの物語の結末までたどり着けたのだと筆者は思います。この「ウル」の行動に作中の登場人物と同様、脳を焼かれた読者も多いのではないでしょうか。
ぜひ、Web版の方をこれから読む方は「29話:彼の理由」までは読み進めることを筆者は強く勧めます。
- 物語の1話時点から考えられていた世界観と設定
- 個性豊かすぎる仲間たち
- 主人公・ウル
個人的にこの作品は、読了後に再度読み返すことでもう一度楽しむことができる物語だと考えています。読み返したときに、「この時からあの設定は考えられていたのか」と物語の構成力の高さに驚くこととなるでしょう。
さらにこの作品の筆者(あかのまに先生)は、これ程レベルの高い作品を毎日投稿するという常軌を逸した行動をしておりました。なんなら、物語の佳境においては一日3~5本投稿していたこともあるほどです。
そのうえ、明らかに筆が乗っている人の文章であったため、おそらく事前投稿ではなく、本当に話を書いたそばから投稿していたのではないかと考察しております。
やはり「あかのまに先生」は頭がおかしい(いい意味)です。
また、書籍化にあたって「深遊先生」のイラストで「少女・シズク」の特徴である、虚ろな瞳がしっかりと表現されておりとても感動いたしました。このことからイラストレーターの方もこの作品を深く理解されていることがわかり、自分のことのようにうれしく思います。
この作品は書籍版も出ていますが、まだ現行4巻のみであるためまずは「Web版」の方を先に読むことをおすすめします。
Web版:
「小説家になろう」|『かくして少年は迷宮を駆ける ~勇者も魔王も神も殴る羽目になった凡庸なる少年の話~』
書籍版:
©KADOKAWA CORPORATION 2026/あかのまに/深遊
7.『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』
そして最後の7作品目は『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』です。
この作品は、「小説家になろう」に掲載されている作品の中で最も完成度が高いと考えており、あらゆる物語の中で筆者が一番好きな作品です。

©理不尽な孫の手/MFブックス/「無職転生Ⅲ」製作委員会/シロタカ
現代日本で親の葬儀を欠席し、家を追い出された34歳のニート男は、トラックに轢かれそうになった高校生を助けて死んでしまう。 目覚めるとそこは剣と魔法の異世界。赤ん坊・ルーデウスとして転生した彼は、前世の記憶と知識を持ったまま、二度目の人生を歩み始める。
「今度こそ後悔しないように、本気で生きてやる」
魔術の才能を開花させ、師匠ロキシーや幼馴染シルフィ、凶暴な令嬢エリスらとの多くの出会いを経て、トラウマや挫折を乗り越えながら成長していく。
少年から青年、そして大人へと成長し、家族を守りながら生涯を全うするまでの、一人の男の壮大な「人生」を描いた物語。
- 作者:理不尽な孫の手
- ジャンル:ハイファンタジー
- 文字数:2,830,123文字
- Web版、書籍版:本編完結済み
- 書籍化 / コミカライズ / アニメ化3期放送予定
作品の魅力
始めに言っておきますと、この作品は筆者の好みど真ん中の作品ではありません。しかし、あらゆる作品の中で一番好きな物語です。
この作品を初めて読み終わったときは、スマホを片手にしばらく呆然としたことを今でも覚えています。それぐらい衝撃的な作品で、「本当にこれは一人の人間が想像で生み出した世界なのだろうか」と本気で考えていたことがあるほどです。
それほど、この作品は普通のライトノベルという枠を大きく超えている存在だと思っております。
以下、この作品の魅力を解説していきます。
この作品の魅力は、「世界観の作りこみが異常」、「異世界転生することの意味」、そして「一人の男の人生」だと考えています。
1.「世界観の作りこみが異常」
正直、ここまで世界観を作りこんでいるのは「異常」の一言に尽きます。筆者が「本当に想像の世界なのだろうか」と考えた理由の半分がこれです。
この作品には様々な国家や種族、生き物などが出てくるのですが、そのすべてにしっかりとした理由があり、宗教や国家の関係性や対立すべてに歴史的な裏付けがあります。
ドラゴンの飛び方やその理由までしっかりと説明されたときは、正直引いてしまったほどです。
ただ、この異常なまでの世界観の作りこみにより物語への没入感が比べ物にならないほど高まります。それはまるで、自分もその世界に住んでいて、ずっと前から知っているという錯覚を起こすほどです。
この世界観の作りこみが、「一人の男の人生」を追体験するこの作品において、とても重要なピースとなっているのでしょう。
2.「異世界転生することの意味」
異世界に転生するという作品は数えきれないほどあると思いますが、この作品ほど「異世界転生」について真摯に向き合っている物語はないと考えています。
ほとんどの作品が「逃避」のための異世界転生なのに対し、無職転生は「再起」のための異世界転生なのです。
普通の人が異世界転生したらどうなるでしょうか。きっと人生2週目のため赤ん坊のころからのアドバンテージにより、普通の子供より頭のいい子として扱われるでしょう。
しかし、全く違う異世界のため元の世界とは価値観が違うことにより、異常者扱いされるかもしれません。
このように、無職転生ではご都合主義というものは一切ありません。「主人公:ルーデウス」が起こした行動は現実世界のように「良いこと」も「悪いこと」も全て自分の身に降りかかってくるのです。
だからこそ、主人公が「本気で生きる」姿に多くの読者が心動かされるのでしょう。
3.「一人の男の人生」
筆者はここまで「一人の人生」が生涯を終えるその最後まで描き切っている作品を見たことがありません。そして、筆者が「本当に想像の世界なのだろうか」と考えた理由のもう半分の理由がこれになります。
特にその生涯を終える最後の場面に関しては、一度自分が誰かに看取られたことがないと書くことができない描写なのではないかとすら思っています。
「理不尽な孫の手先生」こそ、一度転生したことがあるのではないかと考えてしまうほどです。
また、「主人公:ルーデウス」は【無職転生】の主人公ではあっても、その世界にとっての主人公ではありません。
この物語の目的は「主人公:ルーデウス」が新しい人生を「本気で生きる」ことです。そこには世界を救う使命も、世界一の強さを求めることも含まれていません。
なぜならそれは主人公の目的ではないからです。
ただ、結婚して、子供を作って、幸せな家庭を築く。そんな、前世ではできなかった「当たり前の」、でも叶えるのはとても難しい目的のために「本気で生きる」一人の男の人生を綴った作品なのです。
ぜひ、異世界に転生した一人の男の生涯を見届けてあげてください。
- 世界観の作りこみが異常
- 異世界転生することの意味
- 一人の男の人生
この作品はアニメでも現時点で2期まで放送しており、とても高い評価を得ている作品です。そして、この無職転生のアニメを制作している「スタジオバインド」は無職転生のアニメを作るために「WHITE FOX」と「EGG FIRM」が共同出資して2018年に設立されたスタジオなのです。
しかし、筆者はそんな普通ではない経緯で制作されたことを聞いても、そこまでの驚きはありませんでした。なぜならこの作品を読んだ人なら「それほどの感情になってもおかしくない」と感じてしまうほど魂が宿っている作品だからです。
きっとこの作品を読んだことで、人生に大きな影響を受けた方がスタジオバインドの制作陣の中にもいるのでしょう。それほどの熱量をこの作品の制作陣からは感じることができます。
この作品はWeb版、書籍版ともに完結しているため、Web版がさらに研ぎ澄まされた「書籍版」をおすすめします。
どうかこの作品が多くの人の手に渡ることを心から祈っております。
Web版:
「小説家になろう」|『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』
書籍版:
©理不尽な孫の手/MFブックス/「無職転生Ⅲ」製作委員会/シロタカ
最後に
いかがでしたでしょうか。
熱量がこもりすぎて相当な長文となってしまいましたが、筆者の魂がこもった全力の記事ですので時間があるときに読んでくださると大変うれしく思います。
個人的な「人生において最高の作品」ランキングは以下の通りです。
- 1位:『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』
- 2位:『かくして少年は迷宮を駆ける ~勇者も魔王も神も殴る羽目になった凡庸なる少年の話~』
- 3位:『最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い ~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~』
- 4位:『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』
- 5位:『精霊幻想記』
- 6位:『治癒魔法の間違った使い方~戦場を駆ける回復要員~』
- 7位:『信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略』
ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。
どうか皆さまの作品探しの参考になれば幸いです。
また、今回の記事のほかに「こんなお話が聞きたい」という方がいらっしゃいましたらお問い合わせフォームまでお気軽にご連絡ください。
このブログでは「隠れオタクの生存戦略」や「心に残るようなおすすめの作品」などを発信していきます。
~どうか皆さまの心の休憩所でありますように~


